当サイトはアフィリエイト広告を使用しています (一部を除く)

OCNバーチャルコネクトは遅い?実際に4年間使ってみて分かった事

OCNバーチャルコネクトの自作キャラクターのイラスト

わたしはぷらら光を使っていますが、2019年12月に無線LANルーター(WG1200HS3)を購入して、OCNバーチャルコネクト(ぷららV6エクスプレス)で接続してみました。

実際にわたしが4年間ずっと計測してきた速度データ、使ってみた感想を紹介していきたいと思います。

ぷらら光は対応ルーターを繋いで設定するだけで、

普通のPPPoE回線
OCNバーチャルコネクト回線

の2つを    ルーター設定を自分で切り替えて併用して接続することができます。ちなみに同時に接続することはできません。どちらかひとつです。

特に従来の回線(PPPoE)に不満があるわけではありませんでしたが、単なる興味でOCNバーチャルコネクトで接続してみました。

わたしの環境では、ぷらら光は夜間のPPPoEの回線でも100Mbpsを超えていて、十分に速度が速くて満足していました。

という訳で、

  OCNバーチャルコネクトが使える光回線(ぷらら光、ahamo光、DTI光、OCN光V6アルファ)に乗り換えようか迷っているけど、速度はどんな感じか知りたい

という方におすすめの記事です。

OCNバーチャルコネクトとは?

OCNバーチャルコネクトとはNTTが提供しているIPv4とIPv6の両方で通信できるサービスです。

IPv4?IPv6?なんだそれは?

と分からない方が多いかもしれませんが、要するに

従来の回線とは異なる安定した回線で通信が行える

ということです。しかも、こちらの特別な回線は従来の回線で混雑しやすいルートを通らないので、利用者が増える夜間の時間帯でも安定した速度が保てます

  • 従来の回線はPPPoE
  • これらの特別な回線はIPoE

と呼ばれています。

イラストでめちゃめちゃ簡単に表現してみますとこんな感じです。↓

PPPoEとIPoEの違いのイラスト

OCNバーチャルコネクトと似たような他のサービスの例として

サービス名 事業者 利用できるプロバイダー
V6プラス JPIX enひかりGMOとくとくBB光So-net 光 プラスおてがる光DTI光@nifty光
Transix (DS-Lite) インターネットマルチフィード enひかり、IIJmioひかりMEC光
V6コネクト ASAHIネット ASAHIネット、Drive光、ぷらら
OCNバーチャルコネクト NTT ぷらら光、ahamo光、OCN光、@nifty光
クロスパス アルテリア・ネットワークス 楽天ひかり、enひかり、おてがる光

などがあります。どれも構造的にはすべて同じです。プロバイダーによって提供しているサービスが異なります。

4年間使ってみた感想

OCNバーチャルコネクトを使い始めて感じたことは、「PPPoE回線と使用感はほとんど変わない」という印象です。

しかし、実際に速度計測をするとOCNバーチャルコネクトよりPPPoEのほうが圧倒的に速かったです。

↓ 以下はPPPoEの回線速度です (有線LAN)。

2020-01-03 14時53分 PPPoE 有線の速度計測

2020-01-03 14時53分 PPPoEの有線の速度計測

↓ こちらがOCNバーチャルコネクトの回線速度 (有線LAN)。

2020-01-03 18時22分 OCNバーチャルコネクトの速度計測

2020-01-03 18時22分 OCNバーチャルコネクトの有線ANの速度計測

参考として、OCNバーチャルコネクトの無線LAN(5Ghz)の速度計測です

2020-01-10 11時54分 OCNバーチャルコネクトの速度

2020-01-10 11時54分 OCNバーチャルコネクトの無線LANの速度

ダウンロード、アップロード、レイテンシとは?

ダウンロード(でかくトップに載ってる値です) → ファイルをPCやスマホに転送する速さ (Webサイト・動画見る)
アップロード → ファイルをPCやスマホから他の場所へ転送する速さ (ファイルを別の場所へ載せる)
レイテンシ アンロード済み → ゲームで安定してプレイできるか
レイテンシ ロード済み → 動画が安定して見られるか

を評価する値です。

皆さんもNetflixの速度計測サイトでご自身の速度を計測できます。
fast.com

「全部、昼間じゃねえか!」ということで夜も計測しました。昼は思い出して速度計測するんですが、夜は忘れがちです。ちなみに無線LAN(5Ghz)    です。

2019-12-07 21時40分 OCNバーチャルコネクト

2019-12-07 21時40分 OCNバーチャルコネクトの速度計測

夜は昼と比べて、速度が20%下がる感じです。それでもこの時間のPPPoEは無線LANでもダウンロード120Mbpsとか出ます。

  表とグラフにしてみた

Googleスプレッドシートで表に入力してみました。

プロバイダー ぷらら光
使用回線 OCNバーチャルコネクト(マンションタイプ)
ルーター WG1200HS3
ケーブル 有線 CAT6A ケーブル (エレコム「LD-GFAT/BM200」)

*無線 5GHz

計測地 福岡県

2020年3月17日以前は無線LAN、3月20日以降は有線LANで計測しています。

12/19 21:19 がなかなかアホみたいによろしくない速度結果が出ていますね・・・

  • ダウンロード 3.3Mbps
  • レイテンシ ロード済み 1200ms

です。このとき、すぐにPPPoEに切り替えて速度を測ったら、

  • ダウンロード 120Mbps
  • レイテンシ ロード済み 49ms

でした。

OCNバーチャルコネクトでもたまにこういうことがあるようですね。

  今後も随時、速度計測の情報を更新していく予定です。

グラフにもしてみました。

スマートフォンだと右のほうが切れているかもしれません。

■ OCNバーチャルコネクトのダウンロード速度 2019年12月~ (2020年3月20日以降、有線LAN)

  無線の平均:98.7Mbps
  有線の平均:152Mbps

■ OCNバーチャルコネクトのアップロード速度 2019年12月~ (2020年3月20日以降、有線LAN)

  無線の平均:119Mbps
  有線の平均:119.1Mbps

■ OCNバーチャルコネクトのレイテンシ アンロード済み 2019年12月~ (2020年3月20日以降、有線LAN)

  無線の平均:16.9ms
  有線の平均:14.6ms

■ OCNバーチャルコネクトのレイテンシ ロード済み 2019年12月~ (2020年3月20日以降、有線LAN)

  無線の平均:72.7ms
  有線の平均:17.9ms

ロード済みにひとつに高い値が出てしまったので、他が全部、下の方に沈んでわかりづらくてすみません・・・ そのせいで無線の平均が高くなっています。

minsokuでも測ってみた

たまにはfast.com以外の計測サイトで測ってみたいと思います。

種類 IPv4接続 IPv6接続
接続方式 IPoE + IPv4 over IPv6(OCNバーチャルコネクト) IPoE(OCNバーチャルコネクト)
Jitter 2.37ms 2.4ms
Ping 27.3ms 23.6ms
下り 279.23Mbps(非常に速い) 158.64Mbps(かなり速い)
上り 118.13Mbps(かなり速い) 134.44Mbps(かなり速い)

2022年4月5日 17時41分の速度計測結果

種類 IPv4接続 IPv6接続
接続方式 IPoE + IPv4 over IPv6(OCNバーチャルコネクト) IPoE(OCNバーチャルコネクト)
Jitter 2.1ms 9.11ms
Ping 30.5ms 23.4ms
下り 91.72Mbps(かなり速い) 247.84Mbps(非常に速い)
上り 102.72Mbps(かなり速い) 121.95Mbps(かなり速い)

2022年10月27日 17時44分の速度計測結果

約半年でIPv4の速度は半分に下がっていますが、IPv6(OCNバーチャルコネクト)は高速になっています。

OCNバーチャルコネクトを使って気になったこと

先程も書きましたが、1日のある時間帯だけ、ロード済みに異常値が出ていました(12/19 21:19)、それ以降出ることはなくなりました。最近は安定してきているようです。

ちなみに12月中旬あたりにもOCNバーチャルコネクトとPPPoEがどちらも遅いときがありました。何が原因なのか分かりませんでした。どちらもYoutube動画を再生すると低画質の360pくらいになってしまいました。

そのときに速度計測をしてみても、100Mbpsを超えていて、なかなか不思議でした。Youtubeのサーバーの問題かもしれません。

また、週に1度、OCNバーチャルコネクトに接続して    ゲーム実況生配信も行っています。こちらの方は試合中のラグは感じず、Pingも低くてまったく問題なくプレイ&生配信できています

合わせて読みたい

人気ホラーオンラインゲーム「Dead by Daylight」をぷらら光でプレイ&Youtube liveで生配信をしてみました。事前に速度とpingを計測しています。ゲーム内のping値は低めで、ラグ等なく安定してプレイできました。また、IPoEのV6エクスプレス(OCNバーチャルコネクト)でも試しています。

OCNバーチャルコネクトで切れる時がたまにある

OCNバーチャルコネクトで接続時に切れるときが1年に2回くらいあります。とくにPS5などのゲームをプレイしている最中です。

切断される際の環境はそれぞれ違っているので、原因は分かりません。

私の場合は

  1. ONUと無線LANルーターの電源をOFFにする
  2. 2分くらい待って、ONUと無線LANルーター電源をONにする
  3. その後、100秒後くらい待つ

という方法で100%直っています。

もう3年くらい使っていますが、ぷららのOCNバーチャルコネクトに関しては障害は1度も遭ったことがないです。

ルーターもモデムもLANケーブルも全部問題ない場合は、おそらくプロバイダー側で何かしら制限をかけたりしている可能性もあるので、乗り換えたほうが良いです。

同じOCNバーチャルコネクトだからといってniftyもOCNもぷららもDTIも全部速度は変わらない、という事はなく、プロバイダーとVNE業者の契約内容によって、速度制限が行われていることもあります。

接続別の速度の順位を付けるとしたら・・・

両方の回線を数カ月間使ってきてレイテンシ アンロード済みの順位を付けるとしたら

1位 有線OCNバーチャルコネクト
2位 有線PPPoE ≒ 無線OCNバーチャルコネクト
3位 無線PPPoE

といった感じです。

ダウンロード速度に関しては

1位 有線PPPoE
2位 無線PPPoE
3位 有線OCNバーチャルコネクト
4位 無線OCNバーチャルコネクト

です。めっちゃシビアに使いたい方は

  オンラインゲームするときは有線LANで OCNバーチャルコネクト
  動画見たり大きいファイルをダウンロード&インストールするときは PPPoE

という風に切り替えて使い分けると良いのかもしれません。

ちなみにわたしは切り替えて使おうと思っていましたが、めんどくさくなって、もうOCNバーチャルコネクトのみで繋いでいます。ゲームも安定しているし、ダウンロード100Mbps出るので動画も高画質で映るし、問題ないです。

最近、DTI光のOCNバーチャルコネクトが遅い?

(追記) 2020年7月7日

この所、DTI光のOCNバーチャルコネクトの速度が遅くて困っている方からのアクセスが増えています。

Twitterでもちらほら速度計測の結果が書かれています。

他にもありますが、PPPoE (IPv4) を使っている方のツイートかもしれないので載せませんでした。

おそらく@nifty光のV6プラスのようにDTI光も公平制御を行っているのかな?と勘ぐっています。2020年4月から行われているniftyのV6プラスの公平制御については下記の記事で詳しく書いています。

2020年4月から「@nifty光のV6プラスの夜の速度が遅くなった」という声をよく見るようになりました。理由は公式のお知らせに書かれているように公平制御が関係している可能性があります(IPv6接続オプションも対象)。詳しく解説や独自の考察と乗り換え先のおすすめのプロバイダーについても載せています。

日々計測していると、いまの所、ぷらら光のOCNバーチャルコネクトでは夜に極端に速度が遅くなる現象は起こっているようには見えません。


DTI光は2020年7月から新規申込者はV6プラスで接続されるそうです。

サポートに電話をするとOCNバーチャルコネクトからV6プラスに変更してもらえるといった声があるので、問い合わせてみると良いかもしれません。

ご利用プラン/お申し込み時期別VNE早見表

まとめ

  OCNバーチャルコネクトのほかにV6プラスなんかもありますが、どちらが良いのでしょうね。Twitterなどで評判を調べてみると、V6プラスでも「遅い」と憤慨している方をちらほら見かけます。

最近人気のIPoE回線ですが、

「ぜったいに100%速くなる!」と過度な期待はしないほうが良い気がしています

たしかに理論上はIPoEはPPPoEよりも速くなる構造を持っていますが、利用者が増えてくればその分遅くなる可能性があります。

しかし、OCNバーチャルコネクトは昼も夜も同じような速度(100Mbps前後)が出ているので、PPPoEより変動が少なく安定していると言えます。※ PPPoEは昼間200Mbps出ていたのが夜になると100Mbpsくらいに落ちたりしますので。

ということで、

速くなったら儲けもん

みたいな気持ちでIPoE回線の光回線に申し込むと良いかもしれない。

高速通信といえばnuro光が有名ですが、最近はエリアが北海道まで拡大してじょじょに使える地域が増えています。確実にオンラインゲームをばりばりやりたい方には良いかもしれませんが、まだまだエリアが限られていますね。

わたしは「ぷらら光」をもう1年くらい使っています。

縛りもないし月額3,960円(税込)で安いし、全体的に満足しているので、今のところ他へ乗り換える予定はありません。

バーチャルコネクト(V6エクスプレス)も2019年12月下旬に一時的に遅くなりましたが、現在、2020年9月ですが1日通してずっとダウンロード速度が120Mbpsくらいなので安定しています。

それ以下にも以上にもならないです。

逆に言えば、ぷらら光は120Mbps以上の速度を求めている人にはおすすめできません。

OCNバーチャルコネクトに不満ありなので、V6プラスを試してみたいという方へ・・・

  「V6プラス」でおすすめのプロバイダーを選んでみた

V6プラスといえば「So-net 光プラス」に加入する人が多いですが、いかんせん2年縛りがあるのでなんだかなって感じです。最近は縛りがなくて料金が安いV6プラス回線もちらほら出てきています。

例えば・・・

enひかり(月額3,718円 (税込) V6オプション入れて計算した料金)

enひかりに問い合わせたら「公平制御や速度制限を行っていない」と答えていたので(2020年6月)、いまのところ、速度への不安はないと思います。


GMOとくとくBB光」(月額3,773円)も2021年7月にメールした時に「速度制限していません」と言っていました。36ヶ月以内に解約すると工事費残債が発生する点は注意です。”乗り換えキャンペーン”でキャッシュバックがもらえたり、工事費無料だったりするので、なかなかお得です。

合わせて読みたい

速度制限してるプロバイダーを調べてみました。

V6プラスの速度が遅いと感じている方が増えている原因として、近年、プロバイダーが通信速度制限を行っている場合があるようです。IPoEでも公平制御を行っていない光回線プロバイダーについて実際に問い合わせた結果を載せています。

「enひかり」のサービス内容などの記事を書きました。

enひかりの月額料金や他社との比較、速度の評判、申込前に気を付ける注意点などの他にメリット・デメリットについて書いています。工事費は有料ですが、縛りがなく公平制御を行っていません。IPv6で選べるV6プラスやクロスパスについても紹介してます。
光コラボ「エキサイト光」から「ぷらら光」に事業者変更で乗り換えて2年。評判が悪いと言われているが、実際に使い続けてどうなのか、感想や速度の計測について詳しく載せています。また、乗り換えてインターネットライフがどう変わったかについても書きました。
スポンサーリンク