みなさん、GeForce NOWをごぞんじですか?簡単に説明すると、
です。※ 基本的にSteamやEpicで所持しているゲームのみ遊べます。
「GeForce NOW」は海外のNVIDIAという会社が作ったサービスで、数年のベータテスト後に2020年2月に正式サービスになりました。
そして、日本では2020年6月からソフトバンクがGeForce NOWと提携してサービスを開始することになりました。
以前、ベータテストに応募したら、先日サーバーに空きが出たということで私も遊べることになりました。1次・2次と落ちて、2回目の無料プレサービスで当たりました (私は2019年11月くらいに応募しました。もしかすると応募順なのかしら?)。
実際に光回線で遊んでみたのでいろいろ検証&レビューしてみます。
ということで、こちらの記事は
といった方におすすめの記事です。
Contents
GeForce NOW ってなんだ?
検証レビューしていく前にまず、GeForce NOWってなんやねん?とお思いの方もいると思うので、かなり簡単に解説していきます。
知ってる方は読み飛ばしください。
いままでは高価なゲーム用のパソコンを使わなければ、グラフィックが豊かなゲームはプレイできませんでした。そこらへんの家電量販店でババーンと売られてるノートパソコンとかはゲーミング用ではないので、起動はできても操作がカクカクしたり、動きが遅くなったりしてしまいます。
しかし、GeForce NOWでは、そのカクカクする要因の高負荷な処理をインターネット回線を通じて行います。日本に設置されたサーバー(現在、東日本に1箇所、西日本に1箇所)で行い、映像だけをこちらのパソコンに送ってくれます。
文字で書いてもわかりにくいと思うので、イラストを描きました。
STEAMやEPICはゲームのデータを保存してくれる場所です。本来はゲームプラットフォームのソフトを自分のパソコンにインストールしなければいけませんが、GeForce NOWを使うと、GeForce NOWのサーバーの中にインストールしているので、自分のパソコンでインストールする必要がなくなります。
また、ゲームのソフトって20GBとか100GBとかめっちゃ 大容量なのですが、それらをぜんぶGeForce NOWのサーバー内に保存してくれます。だから、自分のパソコンのハードディスクやSSDの容量を気にすることがなくなるので最高です。
っていう方にも、GeForce NOWはおすすめのサービスです。
GeForce NOW Powered by SoftBankのサービス内容を調べる
実際に光回線でGeForce NOWで遊んでみた
無料プレサービスに当選してから、GeForce NOWを合計60時間くらい遊んでいます。
自宅の私の環境は・・・
使用したルーターはNECの「WG1200HS3」です。4,000円台後半で買えるのでお求めやすいです。しかもとてもコンパクト。
グラフィックの性能は普通のノートパソコンなので「520」です。普通にYoutubeみたりするのはまったく問題ないどころか、とっても快適です。でも、Steamのゲームをするとカクカクします。3Dなどのグラフィックを処理する性能だけが良くないパソコンです。
まずは無線LANで検証してみます。5Gが普及すれば、無線でゲームをする人も増えるでしょうし。
ゲームをする前にGeForce NOWの [ 設定歯車アイコン]→ [ネットワークテスト]で速度状態を計測してみました。
フレーム損失(%) 0.0
遅延(ms) 32
でした。
今回は無線LANですが、有線LANだともっと良い値が出るはずです。
※ 下に有線の場合の値を載せています。
ストリーミング品質の設定は「カスタム」を選びました。「バランス」を選ぶと1920×1080 120FPS にもできます。VSyncはよく分からんですが、とりあえずONにしてます。
Dead by DaylightをGeForce NOWで遊んでみたよ
いままでずっとこの低スペックと呼ばれるノートパソコンでSteamを立ち上げて、Dead by Daylightを遊んできました。そういった普通のノートパソコンだと全画面に設定すると画質を「LOW」、解像度0%にしてもカクカクしていました。もし最高画質「ULTRA」にすると、なんにも動かないレベルになります。
それが、GeForce NOWだと
- 「ULTRA」
- 「全画面」
- 「解像度100%」
でもばっちりスルスルと高画質で動くようになりました。
回線が不安定になると、画面右のほうにアイコンが表示されます。
黄色だと少し画質が荒くなります。
赤いボタンになると、もっと荒くなったり音声がとぎれとぎれになります。
ぷらら光は速度は常に100Mbpsをキープしているので、GeForce NOWのほうが不安定なのかもしれない。もしくは無線LANだから?より深い検証が必要かもしれません。
実際に遊んでみた様子を録画した動画をYoutubeに載せましたので、参考にしてみて下さい (3分)
なかなか画質がきれいです。こちらはGeForce NOWで「ctrl+g」から使える録画機能で録画してみました。
余談ですが、GeForce NOWの録画機能はOBSやStreamlabs OBSよりも高画質で録画ができています。調べてみると、ビットレートは10000Kbps前後で記録しているようです。
OBSでそれくらいのビットレートで設定してもこれほど画質がきれいにはならないです。マイクをONにして自分の声も録画に乗せることができるようですが、オーディオインターフェースの選択が不可なので、実用的ではありません。
単純にゲームプレイとゲーム音声だけを記録するにはめっちゃ良い機能だと感じました。
GeForce NOWはいまのところ、1回のセッションで最大4時間まで遊べます。
現在は1回のセッションで6時間まで遊べるようになりました。(2020年12月現在)
残り時間が40分になると画面上部に、タイマー的に時間が出てきます。数秒出てきて消えます。
また、30分を過ぎるとまた表示されます。
このあとゲームを終了したので分かりませんが、おそらく残り時間10分や5分になるとまた表示されるのではと思います。
遅延は結構ある
映像を見ただけでは遅延は分からないと思いますが、実際にプレイしていると気になる点もありました。
まず・・・
です。5Ghzでもです。
普通のノートパソコンでもプレイするとき、画面に映るオブジェクトを減らした場所(上を向いたり、室内の場合)でスキルチェックを行うときより、「遅延」を感じました。体感的にはfps値は20~30くらいでした。
グレートを狙うのはなかなか至難の業でした。
グッドを狙う場合、下記のように、このあたりでボタンを押すイメージです。
Switch版のDead by Daylightみたいな感じかもしれません。
Dead by Daylightの場合は限られた範囲内でボタンを押さなければいけない状況が頻繁に出てきます。例えば「決死の一撃」(通称:ストライク)ででてくる範囲の狭いスキルチェックはかなり大変かもしれない。FPSゲームなら、銃などを撃つ際それだけ少し遅れるということになります。
でも、この遅延も何十時間も遊んでいくと慣れていきました。
GeForce NOWの方がクソ不安定なときがある
なにげなくGeForce NOWを起動してみたら、アホほど不安定なときがありましたので、録画してYoutubeに載せてみました。
さすがにこのまま試合に行くのは他のチームメイトに悪いので、チュートリアルをプレイしてみました。なかなか笑っちゃうレベルの低画質です。
[録画日時 2020年3月3日 23時] – Streamlabs OBSで録画 / 下部中央の黒い箇所はウェブカメラを隠しています
音が途切れるし、クリックしても反応するのは数秒後、という感じでゲームなんてプレイできません。これなら低スペックのパソコンの方が何倍もましです。

2020年3月3日23時24分のぷらら光 OCNバーチャルコネクトの速度結果
自分の光回線があかんのかと思って、スピードテストをしてみましたが、いたって普通でした。
ダウンロード 130Mbps
アップロード 73Mbps
レイテンシ アンロード済み 26ms
レイテンシ ロード済み 21ms
フレーム損失(%) 0.0
遅延(ms) 39
なにが原因だったのか、分かりませんでした。GeForce NOWはたまにこういう事があるのかもしれません。
こういうことが起こったのはこの1回のみで、それ以降は普通にプレイできています。
ゲーム配信もしてみる
ちなみに2回ほどTwitchで配信をしてみましたが、1時間半に1回くらい画質は荒れましたが、ゲームに支障がでるほどではありませんでした。
OBS(配信ソフト)の設定は
ゲームを配信するときはプラットフォームの最大ビットレートによりますが (Twitchの場合は最大6000Kbps)、私の光回線のアップロード速度は常に70Mbps以上出ていたので特に問題ありませんでした。
GeForce NOWのアプリがSteamを起動するよりメモリをあまり食わないので、配信も楽にできるかもしれません。調べてみたら、配信ソフトのOBSのほうがメモリを多く使っていました。
有線LANでゲームプレイ&配信をしてみた
(追記 2020/03/23)
有線LANを使って、Dead by Daylightをプレイし、その様子をTwitchで配信しました。OBSの配信設定は無線の時と同じく、
プレイ前に速度テストを行いました。

2020-03-22 12時13分 ぷらら光 V6エクスプレス(OCNバーチャルコネクト)の速度 (有線)
ダウンロード 190Mbps
アップロード 210Mbps
レイテンシ アンロード済み 13ms
レイテンシ ロード済み 16ms

2020-03-22 12時14分 ぷらら光 V6エクスプレス(OCNバーチャルコネクト)のネットワークテスト(有線)
フレーム損失(%) 0.0
遅延(ms) 23
無線LANのときと比べて、遅延(ms)やアップロードの値がとても良いです。
始めるまでは「プレイした感じは無線とあまり変わらないんだろうな」って思っていましたが、
あきらかにプレイ感が向上し安定していました。
まず、先ほど述べた「スキルチェックの応答」ですが、有線LANのほうが若干、反応が良かったです。体感的には無線LANより10~20%くらい向上した感じがします。無線よりもfps値が+5くらいになったような印象。
そして、接続の不安定さを示す「黄色アイコン」の出現率が減りました。「赤」もほとんど出ていません。文字もPCでプレイしている時のようにくっきりはっきり表示されていたので、回線が安定していることが分かりました。
それでも、PCでプレイするよりは応答が少し遅いような感はあるので、過度な期待はしないほうが良いと思います。
以降、いままで4ヶ月以上ずっと有線でやっていますが、無線5Gよりまじで安定しています。ブロックノイズが出ることはほとんどありません。
久しぶりにPCにインストールしたSteamでやってみた
追記 2020/06/04
GeForce NOWが5月27日に無料プレサービスが終了し、正式サービスが始まるまで使えなくなったので、しょうがなくPCにインストールしたSteam上でDead by Daylightをやってみました。
フルスクリーンにするとカクカクしてプレイできたもんじゃない!しかし、画面をちいさくしてプレイしてみたところ、なんと・・・
です。普通のノートパソコン(メモリ12GB)でもですよ!
スキルチェックでボタンをおすときのタイミングが早すぎて、ボガン!と失敗することが多かったです。ということは・・・GeForce NOWで早めにスキルチェックのボタンを押すことに慣れていたのでしょう。
と感じました。
比較しないと分からないです。まぁ、慣れれば問題ないとは思います。GeForce NOWの場合、スキルチェックが4時6時の位置にあるとかなりの難易度ですが、PCで画面を小さくしてプレイするとそんなに難しくないです。
しかし、GeForce NOWの利点や使っていていいなと思うのは
という点です。普通のパソコンで実況生配信も行う場合はGeForce NOWのほうが良いかもしれないです。なので、少々の遅延は慣れていくしかないのかもしれない・・・
大阪サーバーが追加されたあとの使用感
追記 2020/07/27
2020年7月23日に大阪にサーバーが追加されました。
7月23日に大阪にサーバーを増設しました!
主に西日本にお住まいの方は、より良いサービスを体験していただけるかと思います。
引き続きGeForce NOW Powered by SoftBankをよろしくお願いいたします。#GeForceNOW #クラウドゲーム pic.twitter.com/eOLoySbjdL— GeForce NOW Powered by SoftBank (@softbank_gfn) July 23, 2020
私は福岡に住んでいますが、いままでは東京のサーバーに繋がっていました。今回、7月23日に大阪サーバーが追加された事で、私のGeForce NOWでは自動的に大阪サーバーに繋がるようになりました。
大阪サーバーは「JP Central S1」という名称のようです。
こちらの設定で「Dead by Daylight」をプレイしてみました。なんと、スキルチェックや操作感がかなり良くなりました。
感覚としては
感じがしました。東京サーバーのときと同じ気分でスキルチェックでボタンを押したら、早めに押されてボガン!と失敗しました。
オーバーチャージのときのスキルチェックも頑張れば成功しました。※ 東京サーバーのときは成功したことがありません。
キャラクターの動作もコントローラーを少し動かすだけでスルスル動いて反応が向上した気がしました。
東日本の方なら東京サーバーで問題ないと思いますが、西日本の方で”反応が遅い!”と感じている方は設定で 「JP Central S1」を選んで、GeForce NOWを再起動すると良いと思います。
Watch dogsを3ヶ月くらい遊んでみた感想
アクションストーリーゲームの「Watch dogs」がEpicで配布されていたので、現在遊んでいます。
ちまちまストーリーを進めていますが、Dead by Daylightと違って画質が荒くなることなく、高画質1080pでしっかり遊ぶことができています。
まれに回線状態のマークが黄色になることがありますが、それは一瞬だけで、あとは普通に何事もなく遊べています。
DbDのスキルチェックのようにタイミングがそれほどシビアではないので、プレイする場合は特に遅延は気になりません。
EPICとGeforce NOWのコントローラー設定問題
難点が1点あります。
私はコントローラーは手持ちのSwitch用プロコントローラー互換製品を使っていますが、こちらはXBOXコントローラーとして認識されてしまい、A ⇔ B、Y ⇔ X がそれぞれ逆になってしまっています。
Steamの場合はSteam上で変更できますが、EPICはそれができません。裏技として、Steam上でEpicのゲームを起動する方法がありますが、そもそもGeforce NOWの仕様上、サーバー内でいろいろいじることが不可能なので、コントローラー設定を変更することができません。
もちろん、Steam版の「Watch dogs」ならコントローラー設定の変更ができるので問題ないです。
こちらはEPIC側がさっさとランチャー内でコントローラー設定機能を付けてくれれば解消する話なので、さっさとやってくれ!
私はキーボードとマウスで操作しているので、特に問題ないですが、一部のコントローラーでEPICゲームをGeforce NOWで遊びたい方は難しい場合が出てくるかもしれません。
まとめ

まとめると
という感じでしょうか。
ポケットWi-FiだとYoutubeを見たり、ホームページ閲覧くらいなら良いけれど、GeForce NOWはきつそうな気がしますね。データをがんがん使用しますし。低画質に設定したとしても、
1時間で最低5GBくらいデータを使います。
でも、データ通信量無制限のWi-Fiなら大丈夫だと思いますが、実際は制限が設けられている場合があるので厳しいかも。とにかく
です。
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auの携帯電話を持ってなくても誰でも利用できます!
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こちらで、auスマートプレミアム用のGeForce NOWが利用できます。
基本的には1セッション1時間という制限がある (2020年12月31日までは6時間までOK)ので、そこが・・・という気もしますが、1,800円なんて払ってられるか!という方におすすめです。私もメインのクソ高いGeforce nowよりこちらに心が傾いています。
今回、GeForce NOWで検証したぷらら光のV6エクスプレス OCNバーチャルコネクトについては下記の記事で定期的な速度計測の数値などを交えて書いているので参考にしてみて下さい。
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