最近、「速度制限あり」の低価格光回線サービスが軒並み出ています。
月額料金3,000円台前半で、夢のように安いですが、まじで良いものなんでしょうか?
ということで、こちらの記事でわかることは・・・
です。
かなり正直に書きましたので、参考にしてみて下さい。

Contents
低価格光回線サービスの注意点
まずなんといっても、
という点に注意が必要です。
また、低価格光回線サービス「So-net 光 minico」が2022年2月にサービスを開始した際のスライドを見ると、
速度満足している一般FTTHユーザーは約80Mbps
と書かれており、おそらくそのくらいの速度制限が想定されます。
参照:月3400円からのネット回線「So-net 光 minico」、速度を抑えて低価格を実現した縛りなしのIPoE専用新料金プラン(9/10) – INTERNET Watch
実際にみんそくで「So-net 光 minico」の速度を調べまたところ、夜間は約60Mbpsでした。(2023年3月4日調べ)
https://minsoku.net/speeds/optical/services/so-net-hikari-minico
私は実際、エキサイト光を使っていた時に夜間にダウンロード速度4Mbps ~ 70Mbpsを体感していた経験から踏まえますと、
「夜はYoutubeで4Kなどの高画質の動画とかまじで見れないから」
と思っておいたほうが良いです。70~80Mbpsならギリギリいける。それ以下だときつい。30Mbpsはもう無理。
たいしたことないだろ、と思っている人は正直、涙流します。
私は涙を流しました。
しかし、速度制限するプロバイダーは、有料のブーストオプションを用意しているところがほとんどです。
速度を増幅させるオプションに1日・1ヶ月いくらかの料金を払うと、普通の光回線の速度になります。
1日中、「夜でも高速インターネットを使いたいぜ!」という方は制限なしのノーマル回線をぜっっったいに選ぶべきです。
スーパー低価格な光回線3社を比較してみる
現在、速度制限ありの超低価格な光回線サービスを展開しているのは3社です。
- So-net 光 minico
(月額3,400円)
- とくとくBB光mini
(月額3,630円)
- enひかりLite (月額3,270円)
※ 2023年6月現在の税込み料金
So-net 光 minico![]() |
とくとくBB光mini![]() |
enひかりLite | |
月額料金 (マンション) | 3,400円 | 3,630円 (ルーターレンタル込み) |
3,270円 |
月額料金 (戸建て) | 4,500円 | 4,730円 (ルーターレンタル込み) |
4,370円 |
初期手数料 | 3,500円 | 3,300円 | 3,300円 |
新規回線の工事費 | 26,400円 (実質無料)(23ヶ月以内の解約で工事費残債あり) | 26,400円 (実質無料)(36ヶ月以内の解約で工事費残債あり) | 16,500円(マンション) 19,800円(戸建て) |
違約金 | なし | なし | なし |
キャッシュバック | × | キャッシュバック最大50,000円 | × |
ルーターレンタル | × | 必須 (330円 / 月) | (1,980円で買える) |
ブーストオプション (通常回線と同じ速度になる) |
220円 / 日 | × | 630円 / 月 |
V6プラス対応 | ○ | ○ | ○ |
エリア | 全国 | 全国 | 東京、大阪 (2023年3月現在) |
通常コースへの切り替え | 可能 | 可能 | 可能 (手数料2,200円) |
通常コースへ切り替え後の料金 | So-net 光 プラス![]() 4,928円(マンション) 6,138円(戸建て) |
とくとくBB光![]() 4,290円(マンション) 5,390円(戸建て) |
enひかり 3,718円(マンション) 4,818円(戸建て) |
ポイントは・・・
-
新規開通工事費がかかる所とかからない所がある (実質無料というのは、工事費が分割されて毎月300円~400円発生しているが明細でマイナスしてくれるという意味)
-
他社からこれらの回線に乗り換える場合は工事費は無料。手数料2,000~3000円のみかかる。
-
もちろん、夜は速度が遅くなる場合がある
上の比較表をふまえて、それぞれの特長や気になった点を書いていきます。
So-net 光 minico
-
good! 月額料金3,400円はまぁまぁ安い。
-
good! 工事費が無料 (しかし、23ヶ月以内に解約すると工事費残債が発生する)。
-
bad! ブーストオプションが高い(220円/日)。
とくとくBB光mini
-
bad! Wi-Fiルーターレンタルサービス(330円/月)が必須なのが注意。
とくとくBB光mini公式サイトより
なので、結果的に月額料金の総合計が3,630円になり、通常の「Web限定申し込み・とくとくBB光(3,773円)」とさほど変わらない。
miniがつかない「とくとくBB光」ではルーターを無料でレンタルでき、通信速度がないので、最初から「とくとくBB光」に加入したほうがおすすめ。
-
good! 工事費が無料 (「とくとくBB光」も「とくとくBB光mini」もどちらも36ヶ月以内の解約で工事費残債が発生。)
enひかりlite
-
good! とにかく月額料金が安い (3,270円)。
-
good! 1ヶ月だけ速くするブーストオプション「v6スタンダード」が630円と、So-net光minicoと比べてめちゃめちゃ安い。
-
bad! 新規の場合、工事費が有料 (他社からの乗り換えは工事費無料)
-
bad! 利用できるエリアがまだ狭い (2023年3月現在、東京、大阪のみ。順次エリア拡大予定)
低価格光回線に合うライフスタイルを考える
選び方は光回線の利用方法・ライフスタイルで結構変わってくる。
「安定した通信速度が必要なときがある」という方、たとえば、
みたいな方は「enひかりLite 」が断然おすすめ。
基本の月額料金にブーストオプションを1ヶ月630円上乗せして払うことで、その期間中、普通の安定した光回線が使える。
So-net 光 minicoの場合は1ヶ月間ブーストオプション払うと220円×30日=6,600円かかる (オプションのみでこの料金!)。
1ヶ月間、ブーストオプションを使った場合 | ||||
enひかりLite | So-net 光 minico![]() |
|||
月額料金 | 戸建て | マンション | 戸建て | マンション |
4,370円 | 3,270円 | 4,500円 | 3,400円 | |
1ヶ月 (30日間) ブースト | 630円 | 630円 | 6,600円 | 6,600円 |
月額合計 | 5,000円 | 3,900円 | 11,100円 | 10,000円 |
孫が帰ったあとは、オプション追加しなければいつも通りの低料金に戻ります。
おじいちゃん・おばあちゃんは夜は早めに寝るだろうから、インターネットしていたとしても混雑する時間に当たることはないでしょう。
みたいな人には「So-net 光 minico」が良い。
So-net光minicoのブーストオプションは1日220円なので、1日限定なら「enひかりlite」+ブーストオプションより、かなり安く上がる。
また、「とくとくBB光mini」よりも「とくとくBB光」(通常)を個人的にはおすすめします。
「とくとくBB光mini」(3,630円) or 「とくとくBB光」(3,773円)
月額たった143円上がるだけで、ブーストオプションなど一切なしで速度制限なしの回線が使えるといった利点があります。しかも、高性能ルーター + 工事費実質無料 + 大型キャッシュバック も貰えます。
とくとくBB光mini![]() |
とくとくBB光![]() |
|
月額料金 マンション | 3,630円 | 3,773円 |
月額料金 戸建て | 4,730円 | 4,818円 |
速度制限 | あり | なし |
高性能ルーターレンタル | 自動加入・有料 (月330円・上記料金に込み) | 無料 |
工事費 | 無料 | 無料 |
大型キャッシュバック | あり | あり |
通常のとくとくBB光でも工事費無料になり、36ヶ月以上使えば工事費の残債も発生せず、かなりお得です。

上でまとめたことを完結に書きますと・・・
-
1日だけブーストオプション使いたい ⇨ 「So-net 光 minico
」
です。
工事費をどう考えるかの問題
雑感という感じのまぁまぁ重要なコーナー
時間がない場合は読み飛ばしてOKです。
低価格光回線サービスはブーストオプションありなし、など特長が分かれますが、もうひとつは「工事費をどうするか」というちょっと悩ましい問題もあります。
-
「So-net 光 minico」 「とくとくBB光mini」「とくとくBB光」:工事費無料
-
「enひかりLite」 : 工事費有料 16,500円 (マンション)、 19,400円 (戸建て)
低価格光回線サービスは速度への不安が大きいと思うので、「遅かったら乗り換えられるか」というポイントがかなり重要になってきます。
Liteやminiから通常の光回線に変更するのはどこでもとても簡単です (電話なりウェブ上からなりすぐにできる)。
もし変更したとしても、「通常回線にしてもまだ遅い・・・」ということになるかどうかが、工事費無料・有料問題を考える大きなポイントとなります。
「So-net 光 minico」 と 「とくとくBB光mini」、通常の「とくとくBB光」は工事費は無料ですが、下記の期間以内に他社へ乗り換えると工事費の残債が発生する点は覚えておいたほうが良いです。
- So-net :23ヶ月以内
- とくとくBB光 : 36ヶ月以内
しかも、上記の光回線は工事費が一般的なフレッツ光回線・コラボ回線と比べてまぁまぁ高額な26,400円となっています。
or
どっちもメリット・デメリットあるので、考え方かなって感じです。
まとめ
上で書いたことをまとめますと・・・
-
低価格光回線サービスは夜遅い場合があるので注意せよ
-
安さ求める・無難なら「enひかりLite 」がいい
-
1日限定で速くしたいなら「So-net 光 minico
」
光回線を使うほとんどの人の動機は「いつでも高速でインターネットをしたい」ではないでしょうか。
低価格光回線サービスを使って、毎月500円くらい安くなるとはいえ、快適にインターネットが使えないというストレスが生まれては本末転倒です。
あくまで
という方向けのサービスです。
工事費残債や速度が遅くなった際のこともイメージしつつ、しっかり考えてから申し込むとよいです!
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