日本でも少しずつお試し感覚的にプレサービスが開始している次世代通信システム「5G」ですが、アメリカでも数都市でサービス提供が広まってきています。アメリカ大手の通信会社「Verizon」のCEOが来年までにアメリカの半分が5Gにアクセスできるようになる、と主張しています。決算報告における発言です。
以下はThe Vergeの記事の日本語訳です。
VerizonのCEO、ハンズ・ヴェストバーグ氏 “来年、アメリカの半分が5Gにアクセスできるように”
「Verizon’s CEO thinks half of the US will have access to 5G next year」(2019年8月1日)
原文:https://www.theverge.com/2019/8/1/20749987/verizon-5g-access-network-american-users-percent-ceo-2020
VerizonのCEO、ハンズ・ヴェストバーグ氏はCNBCのインタビューで、「来年アメリカの半分は次世代5Gネットワークにアクセス可能となるだろう」と答えている。また、インタビューでは、4Gと5GのユーザーがDynamic Spectrum Sharing(DSS)の技術を使って周波数を共有できると今後の技術に関しても示唆している。
また、ヴェストバーグ氏は2024年までには人口の半分は5Gネットワークに接続可能な端末を所有しているだろう、と予測している。
電波の距離が短いミリ波をした5Gネットワークは、非常に限られた場所でのみ利用が可能となっており、ヴェストバーグ氏の予測は現実には遠そうだ。アメリカの半分が5Gネットワークに利用できるようになるためには、既に機器が設置されている都市以外にも、他の新しい都市においてもより多く増やしていく必要がある。
今日の決算報告で、ヴェストバーグ氏はミリ波にフォーカスし、「Verizonの目標はミリ波のみの高速通信による”変革な体験”を提供をする事だと述べた。また、彼は来年、自社の5Gの範囲拡大のためにDSSを設置する予定だと話した。「DSS」とは4Gと5Gユーザーに周波数を共有するための技術である。そのため、同じ周波数の区分でどちらの端末でもデータの提供が可能となり、より多い4G利用者のアクセスを遮断する心配なく5Gユーザーと統合し、広い範囲でサービスを提供できるようになる。
2024年までに人口の半分が5G端末を手に入れるためには、より数多くの種類の端末を提供する必要がある。Verizonは現在、「LG V50 ThinQ 5G」「Samsung Galaxy S10 5G」そして、5G Moto Modのアクセサリーを使用した場合の「Motorola Moto Z4」3つの5G端末を販売している。
他のメーカーも来年、5G端末の発売が期待されている。例えば、Appleは2020年に3タイプの5G対応のiPhoneを作る予定だ。
CEOの予測通り、翌日、Verizonは5Gネットワークを4都市増やし、次世代ネットワークにアクセスできる都市が合計9つになった。同社は今年の終わりまでには30を超える都市が5Gへのアクセスが可能になる、と述べている。
昨日の発表の際に、同社は5Gに接続が可能になる具体的な都市のリストを発表した。
翻訳:hikariyattekita (k.waga)
まとめ
といった感じでしょうか。アメリカでも始まったばかりで、日本ではこれからラグビーワールドカップ関連から5G基地局が増えていきます。
■ 報道発表資料 : (お知らせ)5G用無線局免許の付与について | お知らせ | NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2019/07/31_01.html
5G通信が増えると光回線を利用するユーザーは減少するかもしれませんね。